新築なのになんで夏めっちゃ暑いし、冬もすっごい寒いんだろう…
冬の朝なんて耐えられないくらい寒いよね…
実は日本の断熱基準は先進国の中でもすごく遅れてるんだ
じゃあ新築で断熱性能が低くてもしょうがないってこと!?
住んだあとでも断熱性能を上げる方法はいくつかあるよ
優先度順に説明していくね
- 住んだあとにできる断熱性能アップの方法
- どこから性能アップに取り組んだらいいか
- それぞれの大まかなやり方や道具
- 都内の高級リフォーム会社10年勤務
- マンションから戸建てまで幅広く施工
- リフォーム実績100件以上
- 施工管理技士
優先度1位 窓の断熱
窓断熱が最優先な理由
普通の家は窓が1番の熱逃げポイント
高気密高断熱がウリの大手ハウスメーカー以外で建てた家だと、窓の性能はハッキリ言ってイマイチ
樹脂サッシ+トリプルガラスでもないかぎり、窓からはいつも「熱という名のお金」が逃げています
- 【夏】日差しの熱をさえぎって、中の冷気を外に出さない
- 【冬】日差しの熱をたくさん入れて、中の暖気を外に出さない
内窓(インナーサッシ)がコスパ最高
だから、新築ふくめた多くの家で内窓(インナーサッシ)の効果は絶大です
家中に内窓をつけても1日で取り付けが終わるお手軽さも◎
家の中が快適温度になったときの体調の良さを知ってほしい!
\ 高断熱をはじめよう /
夏の日差しは外でシャットアウト
夏の日射をさえぎるには外ブラインドがベスト
コスパ的には簾(すだれ)が最高だけど、ちょっと暗くなりすぎるみたい
室内でさえぎるカーテンやブラインドも悪くないけど、冷房効率にこだわるなら外ブラインドが◎
\ 夏の日差しをさえぎる /
FIX窓の内窓は自分で作れる
FIX窓は開け閉めできないはめ殺しの窓
FIX窓の内窓も、動かす必要がないから作りが簡単です
材料も道具もホームセンターで揃うし、節約できるところは積極的に!
作り方はものLabさんのブログが分かりやすかったよ
カーテンよりも「ハニカムスクリーン」が断熱性能高い
ハニカムスクリーンは空気層があって断熱効果が高い
市販品を買うならニトリかIKEAが安くてオススメ
ニトリより少しだけ高いけどIKEAがオススメだよ
優先度2位 床下の断熱・気密のアップ
床点検口から「床断熱か基礎断熱か」を確認
関東より南でメインの「基礎内断熱」と「床断熱」を解説します
関東より南はシロアリ対策が必要だよ
床断熱工法
- 床の土台の間に断熱材を入れる工法
- 基礎内は外気が流れている
- 気密処理は土台上でフィルム貼りか、ベニヤのスキマを気密テープ
- 昔からある工法で、古い工務店だと気密してない場合もある。要チェック!
基礎内断熱工法
- 基礎の外周部内側にスタイロフォームを貼り付ける工法
- 基礎内は密閉されている
- シロアリ対策と、コンクリ打設初期出る湿気を乾かす工夫が必要
- 構造木材や防蟻の薬剤を含んだ空気が室内に入ってくるため、対策が必要
- 基本的に気密が取れている工法
床断熱工法だった場合の断熱リカバリー方法
まずは床下の状況をチェック!
点検口から頭を突っ込んで基礎断熱ならひとまずOK!
床断熱だったら、床下に潜り込んで細かくチェックしよう
- 基礎断熱か床下断熱か
- 断熱材の種類 グラスウールかウレタン吹付けかスタイロフォームか
- 断熱材をちょっとほじくって、指で気密フィルムを確認
- 配管の穴まわりのスキマを確認
断熱材がスタイロフォームのとき
- でっかい板状の発泡スチロール
- 正式には「押出発泡ポリスチレン」
- 現場では他社のものでも通称「スタイロ」で通じる
- 軽くてカッターで簡単に切れる
配管周りはスキマが空きがち
発泡ウレタンを吹き付けて、スタイロフォームと配管のスキマをふさごう
5mm以上の床根太とのスキマも発泡ウレタンでOK
5mm以下だったら気密テープで塞ぎましょう
発泡ウレタンは床下でも扱いやすい小さめが◎
適当なテープだと劣化するから気密テープにしとこう
断熱材がグラスウールのとき
- 綿を集めて柔らかい板状にした断熱材
- 袋入りと、裸のままのタイプがある
- 袋入りタイプは湿気放出するための裏表に注意
- 綿状だから直接テープが貼れない
- 旭ファイバーグラス社のアクリア以外、触るとめっちゃチクチクして不快
床下にもぐってグラスウールを追加!
さらに上から透湿防水シートを気密テープで貼って塞ぎましょう
テープだけだと大変なのでタッカー(デカホチキス)も使うと楽です
配管周りはハサミとテープで工夫して貼っていきます
グラスウールにスタイロフォームを追加すると通気性が悪くなって結露するからNG!
床下で貼る人と、カットする人の2人体制でやろう
タッカーは安物だとパワー不足で苦労します
優先度3位 天井裏の断熱・気密のアップ
天井裏の断熱工法を確認
まずは最上階の天井点検口を開けて既存の断熱工法を確認
天井裏に登るには6尺以上の脚立が必要だよ
低い脚立で無理して上がると降りれなくなっちゃうんだよね
軽い足場板もあったほうが天井裏歩きやすいね
屋根断熱工法
- 屋根板のすぐ下、斜めの部分に断熱材を充填する工法
- 天井断熱に比べて厚い断熱材を使う必要がある
- 屋根と天井の傾斜が同じ場合に使われる
- 断熱材を追加するには天井ボードの解体が必要
- 屋根裏の空間を有効に使える
- 冷暖房の有効空間が広くなる分、光熱費が多め
天井断熱工法
- 天井裏にグラスウール断熱材が敷いてある工法
- 基本的には天井断熱の家の方が多い
- 屋根断熱よりも断熱材の量が少なくて済む
- 天井下地の吊り木や電線でめくれて断熱欠損になることが多い
- 屋根裏の空間は無断熱のため小屋裏収納には向かない
- 冷暖房空間がコンパクトになる分、光熱費が安く済む
天井裏断熱リカバリーのやり方
屋根断熱のとき
基本的には屋根の傾斜に合わせた「勾配天井」のときに取られるのが屋根断熱工法
だから、断熱材を追加するには天井の解体が必須になります
大変な工事になるので大規模リフォームのタイミングでやるしかありません
天井断熱のとき
まずは吊り木や電線でグラスウールがめくれているところを、カットしてピッタリと天井に敷き詰めます
その後、裸のグラスウールを既存のグラスウールの上にスキマなく敷き詰めます
袋入りの場合は、必ず袋をベリベリめくってから敷くこと
袋入りのまま重ねると結露になるからゼッタイNG!
天井裏にさえ登れれば割とできちゃう工事だね
天井踏み抜かないようにね!
優先度4位 スイッチ・コンセント穴のスキマふさぎ
スイッチ・コンセントから風を感じたら気密が取れていないサイン
プレートをはずして壁の中に「埋込防気カバー」を取り付けます
スイッチ・コンセントの幅によって使い分けます
3連用もあるよ
詳しいやり方はチャンネルあきさんの動画がわかりやすいです
電線の抜き差しは電気工事士資格が必要だから、ハサミとテープで工夫してるね
優先度5位 熱を逃さない換気扇に交換
いわゆる第一種換気という換気方式の中で「全熱交換式換気扇」をとりつけます
換気しながら室内の熱と湿度を逃さない魔法みたいな換気扇
上記1位から4位までの断熱気密リカバリーをクリアしたら換気扇交換を考えてみよう
- 給気と排気を同じ換気扇に一度通すことで、熱はそのままで空気だけを入れ替える換気扇
- ロスナイは三菱電機の商品名だが、通称「ロスナイ」で通じる
- 天井裏に設置する先付けタイプと壁に設置する後付タイプがある
- 第一種換気方式とも呼ぶ
- 他の換気方式と比べて快適な反面、導入コスト・電気代・メンテコストが高い
- 空調電気業者の工事が必要
- 新たに外壁に穴あけが必要
後付タイプと先付タイプがあるね
もう住んでる人は後付タイプがコスパいいね
\ ロスナイは業者に依頼しよう /
ダメ押し 気密測定してスキマを徹底的につぶす!
もうこれ以上やることないと思ったら、最後のダメ押しで気密測定を依頼しましょう
家の隙間をあらわす「C値」を測定して、気流のを探して家中のスキマを見つけてくれます
イエのサプリさんは日本住環境株式会社の公式You Tubeだよ
まとめ:まずは内窓からはじめよう
住んだあとからできる断熱として、優先度順にやってきました
その中でも窓からの熱損失がとにかく多い!
小さな穴を一生懸命ふさいでも効果は出ない
まずは1番大きな穴である「窓」から対策していくという順番を守ることが重要です
床や天井はそのあとに考えましょう
\ 高断熱をはじめよう /
内窓設置後の快適な温度のリビングを体験してほしいです…!
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